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2020年5月23日土曜日

「【STAYHOME特別企画】宮川理論生放送」を勝手に振り返る謎企画(笑) 其の伍





今回は午前中の生放送という事で若干質問数も少なめになった第5回の振り返り。

前回同様に議事録形式でお送りしますが、

質問に影響されない分、非常にためになるお話も多い回となりました。

まだご覧になっていない方、必見ですよ!


てなわけで第5回目生放送議事録(笑)


ちなみに、今回の放送で良くお名前が出てくる

「野球医学の教科書」(Amazon)

でおなじみ

馬見塚尚孝先生の

ベースボールクリニックはこちらです。

野球によるスポーツ障害、ピッチングでお悩みの方、

ぜひホームページをご覧になってみてください。

<<議事録ルール>>
・類似する質問はまとめて書いています。
質問を青字、回答を黒字で記載しています。
・質問ではなくても、宮川先生が語っているトピックも青字で表示します。
・Youtube の「チャットのリプレイ」欄に出てこない質問は類推して書いています。
・アテクシの自己判断で割愛させていただいたやりとりもありますので、ご了承ください。
・また、この記事を見て「あの時こんな風に言ったじゃないか」という言質を取るために使うのはお控えください。ライブ放送のログに過ぎないので、後日理論が進化したりする可能性があります。

// Start

​マメ(水膨れ)が出来た場合は、治るまで待った方がいいですか?

やりすぎは良くないので、痛みが出るようならいったん止める目安としても良いと思います。
馬見塚先生がおっしゃるように痛みを我慢しすぎることで
軟骨骨折をしてしまう小学生もいるそうなので、
試合がないとはいえ、
「多少は痛みを我慢して練習する」
という考えも良くないと思います。
ただし、回数を重ねることは必要です。そのためには力感に注意しましょう。


人間の体の不思議

先日 TV 番組で60歳ぐらいの男性がバッティングセンターの高速マシンを打ち返す映像がありました。これまで気づかなかったそうなのですが、動体視力が非常に良い方だったようです。
野球の神様、川上哲治さんの
「ボールが止まって見えた」
じゃありませんが、私自身小学校6年生の時に一度だけこのような体験をしたことがあります。
人間の目の話で言うと、塗装業の方が誤ってスプレーが目に入りかけた時に反射的に目をつぶっただけでちゃんと防いでいたという話を聞いたことがあります。
守備やバッティングで視線のブレがあるなかでも正確に動作することができることを考えると、人間の体の不思議さを感じます。
このあたりをどのように鍛えていくのか、が今後の野球界の課題なのでしょうか。
また、体幹トレーニングというお話もあります。
2足歩行、4足歩行の違いはありますが、猫や犬などはさほど腹筋は固くなっていませんよね?
そういうことを考慮しても下半身や腹筋よりも上肢のトレーニングにもっと取り組んでもいのではないかなと思います。


インパクト後に右手が伸びきって、左がまだ伸びる余地がある時は、もう右手は、離してもいいですか?

インパクトは両手。その後自然に離れていきます。
スイング後半は普通に考えると右手はついていけなくなるので、手が離れるのが自然です。
ですが、どうしても両手でフォロースルーしたい場合は、ゴルフのドライバーショットのように右手が首に巻きつくくらいまで振る癖をつけると良いと思います。
そうするとグリップを「握る」という過剰な意識を軽減させることができます。
宮川理論で紹介している「逆手」「一閃」等の片手フォローを繰り返すことでスムーズなスイングを身に着けることが出来ますが、その感覚に加えて右手を添えた形が両手フォローのスイングとなります。


ピッチングのドリルはありますか?

ピッチングやスローイングに関してはおいおい形にしていきたいなぁとは思いますが、現時点ではベースボールクリニックの馬見塚先生の投球指導がおすすめです。
ピッチングもバッティング同様に
「トップから一気に投げるだけ」
だと考えています。
馬見塚先生の提唱するステイバックももちろん必要だと考えていますが、
私は基本的に
「トップからリリースまでが勝負」
と考えています。
「自分にとって最適なトップの位置はここだ!」
ということがわかれば、強い球は投げられると思っています。
そのためには、キャッチャーを座られて
「3割の全力」
で投げること。
「3割の全力」
は宮川理論独特の表現ですが、
「7割の力を抜く」
のではなく
「リラックスした状態から3割の力を込めて投げる」
のが 
「3割の全力」
です。
(発展してくると「8割の全力」という言い方もします)
「7割抜く」
と言ってもなかなか抜けないものなんです。
どうしても力を「入れよう」としてしまう。
ということであれば「3割力を入れる」という表現が力を抜く上では適しています。
そのような形式で投げるとふと力が抜ける瞬間があるが、そこが最適なリリースポイント。(バッティングで言うところのインパクト)であると考えています。
また、トップにについては賛否両論あるが、バレーボールのように前から上げて振りだしやすいところを探るのが良いのではないかと思っています。
ただし、これを教えるとなると対面での作業が必要になるので、将来的には遠隔でも指導できるように洗練させていきたいと考えています。
バッティング同様に、より平易な表現でアプローチできるようになれば、動画でお伝えできるかもしれません。
子どもたち相手には遊びながら動作をマスターしてもらえるようなドリルが理想ですし、
野球の楽しさ、気持ちよさをまずは低学年には体験してほしいと考えています。


「甘球必打」というのは追い込まれるまでの考え方ですよね?

いえ、追い込まれても一緒です。
皆さんも「三振したくない」という心理があるので、
どうしても難しいボールをイメージしがちになりますが、
その時点で負けているのではないかと思います。
打者が「追い込まれている」という立場である一方で、
投手は「追い込んでいる」という立場がプレッシャーになり、
投げ損なってしまう可能性があります。
追い込まれれば追い込まれるほど甘い球を待った方が、
打つ確率は高いのではないかと思います。
よく指導現場で
「追い込まれた後の外のスライダーの見極め」
について質問をされるのですが、
基本的にはこれは
「ボール球」
なので捨てるしかないと考えています。
ウィニングショットのほとんどは
「ボールになってもいいから思い切りよく」
という形で投げるように教えます。
また、逆に考えると
「追い込まれてからの外角低めのウィニングショット」
には内角高めへの見せ球がつきものです。
配球を考えて「甘く入った見せ球」こそ狙うべきなのではないかなと思います。
真ん中低めに落ちてくるフォークなどは
「この高さよりも低い球は捨てる」
と考えると、
見せ球のストレートや甘く入ってくるフォークに対応できるようになるわけです。
余談ですが、私は右バッターほどアウトステップしたほうが良いと思っています。
右バッターが左ピッチャーに対するときは
「踏み込め」
と教えられることが多いのですが、私はこれには懐疑的です。
シュート系の変化球はともかく、スライダー、クロスファイアーに対するときは
開いて引っ張りに行った方が理にかなっていると考えています。
日本の野球界には特に
「体が開いてはいけない秒」
が蔓延しているように思いますが、
「体が開く」
というよりは、
「手が遅れる」
という表現を使うべきではないかと思います。
打者が打つとき、また、投手が投げるとき、
体が対投手方向、対打者方向を向かないと動作は成立しません。
手が遅れているので、体が過剰に開いているように見えるのです。
落合選手、栗原選手、広沢選手など、右打者は開いて打つ強打者が多いように思います。


打撃の際に、開くと同時に右手の押し込み、右腰の押し込みが必要と思いますがいかがでしょうか?

「押し込み」というのは直線的な表現なので使いません。
常に「根っこの芯」で「詰まって」打っている人ほどこの感覚は強いのではないかと思います。
「バットを引っ張って回転し、きちっと先の芯で捉える」
ようにすると「押し込む」という感覚とは無縁になります。


人間にとって自然な動作とは

宮川理論に対して確信を持ったのは、小さな子どもの動作がきっかけ。
子どもにバットを与えると、片手フォローになるし、ダウンスイングはしません。
体力的に優れていない人でも行う動作が自然な動作だと思っています。


宮川理論の習得のために最初に何をしたらよいですか?

L字逆手の動画を見て、真似をしてみてほしいと思います。
動画での相談時に注意してほしいのは、
「バッセンでの動画を送ってみて」
とお願いすると、普通に打っている動画を送ってくることが多いです。
こういう時は「L字逆手で打っている動画」を送ってください。
宮川理論では
「練習は練習、試合は試合」
と日頃から言っています。
例えば、より打てるようにするために皆さん筋力トレーニングに取り組みますよね?
筋力トレーニングは試合とは別物の動作でトレーニングをします。
宮川理論のドリルも同じような位置づけだと考えてください。
いつものバッティング動作とは違っていても、指導員のいう通りにちゃんと素振りをして、バッティングセンターでもL字逆手で打ってみる。
「効果を試してみたい!」
という気持ちはわかるので、十分にドリルを実施したうえでバッセンで少し試してみるのは良いと思いますが、
「L字逆手の練習で得たスイング感を通常のスイングに持ち込む」
ことが目的。
「L字逆手」は書道のなぞりがきのようなドリルなのです。
まずはこのドリルで体にしっかりしみこませると、その結果自然にスイングに落とし込むことができると思います。


レフト線がどうしてもフックして切れてしまいます。
どのようにしたらフェアグラウンドに入るのでしょうか?
元々プルヒッターであることに原因があるのでしょうか?

要するに回転不足だと思います。
インパクトの時に自分の胸がサードベース方向を向くくらいまで回転できると切れないと思います。

// End


気になっていることはとにかく試してみよう


質疑応答ではないのですが、今回このようなことを語られていました。

野球は団体競技に見えて個人競技なので、 
根を詰めて練習せずに、毎日少しづつ続けることが大切です。
一方で、現在のような状況では継続して練習をすることは気持ち的に難しいかもしれません。
その時には一旦やめても良いと思います。 
1日2日経って、心が赴けばまた再開すれば良いと思います。 
親孝行もそうですが、失って初めてわかることもありますからね。
また、宮川理論も長く発信していますが、これまでの指導の中で伝わらなかったことは山ほどあります。
それをそぎ落としてきたのが今の宮川理論です。
だからこそ伝わりにくいこともあるのかもしれません。
「押し込む」という単語は宮川理論としては使いませんが、そういう感覚・考えを持っておくこと自体は悪くないと思います。
そのうえで見よう見まねで宮川理論を試して
「しっくりくる、こない」
で判断してみてほしいですし、遠慮なく質問をぶつけてみてください。 
打てる人よりも打てなくて悩んでいる人こそぜひ試してみてほしいと思います。

「打てるようになるために、何を学ぶか」

打撃理論を選ぶために大事なことかもしれません。

一方で

「誰に学ぶか」

というのも大事なことだと思います。

今回の生放送では宮川先生の思考が全世界に発信されているようなものなので、

ぜひこの記事だけでなく、

宮川理論チャンネルの宮川理論基本講座

を見て、

技術だけでなく

宮川先生の思考に触れてもらうことで

「宮川理論を学んでみるかどうか」

を判断していただければと思います。

あなたが参加することで宮川理論がより大きな進化を遂げるかもしれませんよ!


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