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2017年7月26日水曜日

高校野球を終えるということ

はいどーも!BSH 宮川理論横浜港南支部 Home Run Lab、ラボ長でございます!!

暑い日が続きますよね。。。

相変わらずの不定期更新にて恐縮です。

さてさて、全国各地夏の甲子園予選が絶賛開催中ですよね。

かくいうラボ長ももと高校球児。

以前紹介したようにオスグッドやらシンスプリントやらで周りから

「オマエ走れないのになんで他の練習はできんだよ」

と白い目で見られながら続けてきた高校野球。

そんなラボ長にも最後の夏は存在したのです。いっちょまえに(笑)


■ ラボ長の高校時代

ラボ長の出身高校は北陸は富山県のとある県立高校。

どちらかというと野球よりも勉強の方が有名な高校です。

当時、甲子園でもなかなか一回戦を勝ちぬけない県として長らく認知されいた富山県。

その中で野球としては強豪ともいえない高校で、

最後の夏にはベンチには入れたものの、

「まず試合には本来のポジションで出られないだろうなぁ」

という立ち位置で最後の夏に臨みました。

当時のラボ長のポジションはピッチャー。

団体競技としての野球を本格的にやったのは中学からですし、

中学時代のポジションはショート。しかもヘボ。

走れないが故に

「野手としての広範囲のフィールディングは望めなかった」

のと、

それなりに肩は強かったので監督さんとしても

「なんとかしてこの中途半端な立ち位置の子の居場所を作ってあげないと」

という意味で、経験がない中でのピッチャー器用だったんだろうなぁ、と思います。

今でも高2からみていただいたこの監督さんの配慮は本当にありがたかったですね。

この監督さんでなければいまも野球とは完全に縁を切っていたかもしれません。

ですが、当時のラボ長はえらいノーコン。

「ほら見ろ、走り込めないピッチャーなんてたかが知れとるやろ!」

と周りからはきっと思われていたと思うのですが、

それでもラボ長はわずかながらの可能性に賭けて

走り込み以外の部分で改善への努力を重ねてきました。


■ 最後の夏に向けてのトライアル

当時、2年生に絶対的なエースがいたこともあり、監督さんとしては

「1・2イニングでも計算できる投手がいれば」

くらいの期待度でいたんだと思います。

ですが、練習試合では結果が出せない。

そんな中、夏の大会が始まる1カ月の6月末。

最後の登板テストが行われました。

自分の中では努力を重ねてきたつもりでの集大成。

でも今にして思えば努力の仕方が大きく違っていました。

今のこの知識があればもっとやりようはあったと思うのですが、

それは皆思う事ですよね(笑)

ノーコンは改善されることもなく、

早々とKO、というか自滅して最後の登板テストを終えました。


■ どこか傍観していた最後の夏

それからのラボ長はどこか抜け殻だったように思います。

監督さんにも

「後輩たちのバッティング練習を見てやってくれ」

と言われたこともあり、

「夏の大会での出番はないんだろうな」

と悟りました。

自分のバッティング練習でも

「出番があればセンターから右に安打を打って出塁して見せる」

という気持でアピールしていましたが、

どちらかというと後輩たちへの指導のほうがメインになっていましたね。

有難いことに背番号はいただくことができましたが、

練習試合で自滅した後泣くだけ泣いたこともあってか、

母校が初戦で敗退しても涙にくれることはありませんでした。


■ 見なくなった悪夢

この最後の夏が終わってから、先の登板テストの試合を梅雨時に見るようになりました。

僕の親はあまり僕がプレーしている試合は見に来ることはできなかったのですが、

この試合は見に来ていたんですよね。

気を使ってか両親は「見に来ていていない」と言っていたのですが、

グラウンドを立ち去る後姿を僕は遠目に見ていました。

気を使ってもらっているのがもう情けなくて情けなくて(笑)

そして毎年この悪夢を見た後はもう情けなくて情けなくて(笑)

でも、今年は全く見ないんですよね。

(もしかしたら今晩見るかもしれませんが(笑))

なぜなんでしょう。


■ 高校野球を終えるという事

高校野球の人口は年々減少しているとはいえ、

4000校近くの学校のうち、

各都道府県代表になれるのは49校。

さらに日本一になれるのは1校。

勝ち負けに軸にしてしまうとほとんどの選手は悔いを残すだけになってしまいますよね。

でも、悔いを残す人ばかりじゃない。

きっと高3の夏を終えて

「高校野球をやりきった」

と思えるかどうかが大事なことなんだと思います。

そういう意味では僕は

「高校野球をやりきることができなかった」

人間だったんだと思います。


■ 高校野球を終えた後のラボ長というと…

僕は高校野球を終えた後、

「やっぱり野球をやり切った気がしない!」

ということで、

自分の実力でも野球部に入れそうな大学を受験して

大学でも硬式野球をやりました。

結局そこでもケガが治ることなく補欠でしたが。。。

初めて自分の力で試合の勝利に貢献できるようになったのは

社会人になって草野球をするようになってからです。

甲子園に出るような学校の選手達とも対戦することができて、

プレイヤーとしての空白は埋めることが出来たように思います。

でもずっと悪夢を見続けた昨年までと大きく変わったのは

「これから高3の夏を迎える選手達の野球人生に関われている」

ことです。

「そこで少なからず選手たちが野球をやりきる手伝いをすることができている」

という実感があるからこそ、見なくなっているのかもしれません。


■ 高校野球をやり切れなかったら

もし、この夏高校野球を終えて

「野球をやり切ることができていない」

と感じる選手がいるようだったらこう伝えたいと思います。

「なにも高校野球が最終地点と考える必要はない」

「やり切れていない、と思うようならプレイヤーでもコーチでも野球に携わり続ければいい」

「きっとその先に人生の宝になるようなものが眠っている」

と。

人間にもし「野性の勘」のようなものがあるとするならば、

やり切った感が無い人は

「『宝』がその先にある」

ことに気づいているのかもしれません。

高3からずいぶん時間がたってしまいましたが、

これが『宝』を手に入れることができたラボ長からの『遺言』です(笑)


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また、どのくらいの投資でどの程度の効果が得られるか、は


こちら


をご覧ください。


お読みいただき、ありがとうございました!!



2017年7月5日水曜日

公認指導員スキルアップ講習会レポート~野々村直通先生に学ぶ(後編)

はいどーも!BSH 宮川理論横浜港南支部 Home Run Lab、ラボ長でございます!!

東京・神奈川暮らしもそこそこ長いラボ長ですが、はじめてこの駅で降りました。。。

さてさて、Blog 更新も週イチがせいぜい身辺にて大変恐縮ですが、先日の

BSH 宮川理論公認指導員スキルアップ講習会

「野々村直通先生に学ぶ」

後編でございます。


野々村先生、今回もどうぞよろしくお願い申し上げます。

■ 前編のまとめ


前回の記事はこちらになるのですが、

・多角的に物事に向き合い、
 本質を見極めることが大事である

・指導される側に対しては本質を見極めるにしても
 (仮に罰を与えることがあったとしても)
 愛情が根底にあることが大事である

が野々村先生の体罰に関するスタンス、また、教育に対するポリシーではないかと感じたラボ長であります。


■ それに加えて

もう一つ、この日の大事な内容としては

「努力をすることは誰でもできる。それを継続させることが指導者として大事なこと。」

というお言葉です。

前回の記事の通り、体罰に関わる現場に足を運ぶことはあまり多くないだろうと思われるラボ長ではありますが、

この点は「打撃指導員」としてものすごく重要な部分です。

リピート率、リピート回数もありがたいことに多い昨今でありますが、

より上を目指す必要がありますし、

指導していない時でもよりラボ生の皆さんには伸びていただかなくてはなりません。

野々村先生の所感としては

「時の移り変わりとともに努力を継続できる子どもは少なくなっている」

とのことです。

そこで、野々村先生が提唱されているのは

「教育論」

ならぬ

「強育論」

なのです。

講演後拝読させていただき、理解が深まりました。この記事を読まれて興味を持たれた方はご覧になることをオススメします。(画像は Amazon のリンクに繋がっています。)


■ 努力を継続できない子に対して、どう接するか

努力を継続するために必要な要素、その一つは心の強さとのことです。

野々村先生の教え子には横浜ベイスターズに所属する

梶谷 隆幸 選手



白根 尚貴 選手

が有名ですが、

先生が「心の強さはピカイチ」とおっしゃるのが

阪神タイガースで活躍する

糸原 健斗 内野手

だそうです。

プロ野球選手になるにしては身体がさほど大きくないとのことで

プロ入りには時間がかかってしまったそうなのですが、

プロに入ってからも上手くなるための努力を欠かさないのだとか。

阪神タイガースは選手がお世話になっているファンの方々のお誘いも多いという噂を

伺ったことがあるのですが、

そのお誘いを断りつつ、日々努力を継続されているようです。

では、糸原選手ほどの心の強さを持たない人にはどのようにすれば良いのでしょう。

先生が仰るには

・「この人と一緒なら頑張れる!」という存在であり続ける事

・最後に笑顔にしてあげること

・それまではその子のためを思ってつらいことを継続してもらうこと

なんだそうです。


■ とはいえそうするためいはどうしたらえーの。。。

この点に関しては野々村先生なりの秘訣も多分にあると思うのですが、

まずは、ラ○ザップではないですが

「結果にコミットすること」

すなわち

「勝ちにこだわること」

だそうです。

勿論、子供たちの将来をつぶしてまでの「こだわり」という意味ではなく

「勝ちたい」

と思っている子供に対して

「この先生と一緒に努力すれば、勝てる」

という信頼関係を作る事が第一なのでしょう。

その夢が、目標があるからこそ、努力できる。

短期的には上手くいかなくても

努力を続け、上達し、勝利をつかみとる。

このサイクルを回したうえで

選手がその過程で結果を出すことで初めて

「褒める」

ことが肝要なのだそうです。

むやみやたらに褒めることで子供たちは慢心してしまうケースもあるので、

状況に応じて「ちゃんと叱る」

(むやみやたらに叱る、ということも勿論ないのでしょう)

このさじ加減が島根県を10回にわたって制した名将たるゆえんであり、

子供たちを進歩させるための真の「教育」であり「強育」なのでしょう。

もちろん心の強さだけでは成り立たないとラボ長は思います。

必要条件ではあるが、十分条件ではない。

野球を突き詰めるためには野球そのものへの興味も不可欠だと思います。

ですが、きっと野々村先生にはその点についてもきっと見えている部分があるんだと思います。


■ 若者にとって苦難の時期は続きますが。。。

日本は先進国の中でも自殺率が高い国であると言われています。

私のような中年男性もそうですが、

若者の自殺や、ひきこもりなどは社会問題になって久しいですよね。

そんな中、いかにして、暴力ではなく

「正しい強さを身に付けてほしい」

そして

「弱者に対して優しさを持つ人間に育ってほしい」

これが、野々村先生の愛情であり、教育論なのだと感じました。

そのために必要な感謝の心を養う目的で

宮川先生が紹介された江田島の教育参考館に展示されている

「特攻隊員の遺書」

を野球部員に見せ、その心中に思いを馳せてもらうことで

「いま、野球をすることができる」

こともされていたそうです。

勿論、自殺率の高さは社会構造の歪みによるという側面はあると思います。

でも、そんな社会でもしっかりと自分の足で生き抜いていく若者に育ってもらうために

教育の現場の中でまさしく命がけで試行錯誤されてきたのだと思います。


■ では、野々村先生の教えをどこで生かすのか?②

さて、前回に続きこの素晴らしい知識を得たうえで

得た知識は生かさなくては意味がない。

活かすために日常の心がけ、行動のレベルにまで落とし込んであげる

流れになるわけですが。。。

やはりラボ長としては

「この人と一緒であれば努力を継続することができる!」

存在を目指さなくてはいけません。

つまり

「この人と一緒に努力すれば打てるようになる!」

という信頼関係を得るために

「結果にコミット」

し続けなくてはいけません。

前回は

> 「仮に短い時間であっても、
>  生徒さんを多角的に、
>  また愛情(=思いやり) をもって見守り
>  生徒さんのバッティングや人となりの
>  本質を見極めるレベルを上げる

ということを書かせていただきましたが、

それと併せると。。。

・野々村先生の教えをどう生かすか
 ↓
・努力を継続できる選手を育成する
 ↓
・とにかく「打てる」という結果にコミットする
 ↓
・「この人と一緒に努力すれば打てるようになる!」という信頼関係を得る
 ↓
・短い時間でどのようにその「信頼関係」を得るか
 ↓
・ラボ生の「これまで打てなかった」時期や可能性を否定することなく
 ↓
・ラボ生の「野球・バッティングに対する想い・やる気を」をしっかりと見極める

そのうえで

・技術に関しては徹頭徹尾
 「ラボ生のバッティングを正確に評価する存在」
 であり続ける。
 過剰な褒め言葉も、過剰な厳しさも必要ない。
 (ラボ生が自分を正確に評価してくれる指標として信頼できるように。)

・ただし、これまで
 「自分に合わない指導を受けて打てずに苦しんできた」
 という事実を踏まえて
 「それを乗り越えるためのトライをしている」
 という姿勢をしっかりと評価する。

・また、ただ技術を教えるのではなく
 どのようにアプローチすればよいのか
 どのような思考を持って課題に取り組むのか
 を伝えながら指導することで
 努力、すなわち工夫し続けることの楽しさと
 強くなるための方法を指導する。

がラボ長なりの「強育論」なんだと思います。

正直なところ、字面だけで見るとこれまでやってきたことと大きく変わってはいないように見えるのですが、

野々村先生のお話を聞いた後で一番変わったのは

「覚悟」

の部分だと思います。

確かにラボ長は打撃指導が生業ではありません。

が、

これまで以上に指導での一言、そして、一挙手一投足をゆるがせにしない。

より指導の効果が最大限りになるように工夫を重ね続ける。

その部分で大きな後押しをいただいた、

そんな一日だったと思います。


■ おまけ①

これまで書いてきた内容でもありますが、

ラボ長は元エリート野球選手でも

野球チーム指導経験者でもありません。

ましてや、甲子園なんて言葉にはぜんぜん縁がありません。

なので、打撃理論ホッパーであり、

野球的にはどちらかというと

「落ちこぼれ」

の観点から皆さまに貢献する方法がないか、

一年間指導スタイルを模索してきました。

でもその一方で

「甲子園に出たことのあるような人の思考はどのようなものなんだろう」

「甲子園に出たことのあるような人の体験ってどのようなものなんだろう」

という事は常に気にかかっていました。※

宮川先生ももちろんその一人でもあるのですが、

今回宮川先生や野々村先生と同じ空間に居ることによって、

自分に足りないものが言葉だけでなく、もっと感覚レベルで感じることができました。

その人の思考を読み解き、知るにはその人が書いた書物を読むことで可能になるでしょう。

ですが、もっと深いレベルで感じるためにはその人と話し、同じ空間に居ることです。

今回、講習会の内容を一部共有させていだいておりますが、

野々村先生に限らず次の講習会の機会にはぜひ参加されることをオススメします。


■ おまけ②

講演会後、懇親会で先輩指導員の方々を始めお話をたくさん伺うことができました。

おまけ①の※について話させていただいたところ

「いや、ラボ長にはすでに頼りにしてくれているラボ生さん達がたくさんいるんだから、今までどおり大事指導していくことが一番なんじゃないですか」

と言っていただけたのは心強かったです。Kさん、ありがとうございましたm(__)m

そして、僭越ながら宴席にて野々村先生にもお話を伺いました。

今度は子供を持つ親の立場で

「先生から見て『努力を続けることのできる子供の親』に見られる共通点は何ですか?」

と伺ったところ、

「子供にあれこれ口出しをせずに任せている親御さんが多い」

という言葉を伺いました。

ラボ長は上が小1を筆頭に三人の子供がおりますが、

大変貴重なお言葉を頂戴しました。

野々村先生、改めてありがとうございました!!!


■ 本日もお読みいただき、ありがとうございました!!
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      • 必要に応じてお客様のバッティングセンター代が別途かかります。
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      • 8,000円 (3ヶ月)

また、どのくらいの投資でどの程度の効果が得られるか、は


こちら


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お読みいただき、ありがとうございました!!