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2019年3月1日金曜日

「手のマメ」について考える

「アアァイッ!」の熱いストライクコールでお馴染み、白井球審です。
今シーズンも頑張ってください!!!

はいどーも!BSH 宮川理論横浜港南支部 Home Run Labラボ長でございます!!


ラボ長一家(次郎長一家みたいですが(笑))が胃腸炎でダウンしたため 
  
先週の更新が延期となってしまいましたが、
 
  
今週ははりきって更新させていただきたいと思いま


ァァァァァァァァイッッッッ!!!!! 

ブログ再起動2回目のテーマは 前回の予告通り
  
手のマメ 
  
ということで、はりきって行ってみましょう 
  
このテーマはリスナーさんからのお便りによるリクエスト…ではなくてですね(笑) 
  
アテクシのSNS友さんの投稿からテーマをいただいたのですが

とある少年野球チームでは
  
手にマメができていない選手は試合には出さない 
  
というチームがあるそうなんですよ 
  
この事実を聞いて、皆さんどう思いましたか 
  
アテクシの近辺の皆様のコメントは総じて 
  
こんな考え方は馬鹿げている! 
  
というご意見でしたが 

これだけを見ると
  
えっ、それのどこがいけないの?」 
  
と思う方もいらっしゃるかもしれません

 今回はこの「手のマメ」を題材に掘り下げてみて、

アテクシの考えていることを述べさせていただければと思います。

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そもそもマメとはどうしてできる 


そもそもマメってどういう仕組みでできるんでしょうか 

この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です 

とありますが、Wikipedia 大先生によると、以下の通り 

肉刺(まめ)は手や足にできる水疱(水ぶくれ)で、医学的には外傷性水疱(がいしょうせいすいほう)とも呼ばれている。皮膚に摩擦などの機械的刺激が加わることで生じる水疱のこと。靴ずれも同じ原理で生じる。 (Wikipedia 「肉刺」より)

率直な感想を言うと

「マメ = 肉刺なのか・・・(衝撃)」

なのですが(笑)、本論からはズレるので、ここはさておき。

ここでいう「機械的刺激」がバッターでいうところの 

グリップによる摩擦 

なんでしょう 

ちなみに、毎日小学生新聞さんによるとこの刺激が繰り返されると 

タコ 

になるとのこと 

過去に記事や文章などを拝見する限り 

マメ」と「タコ 

はあまり大きな区別なく語られていることが多いように見受けられます 

この記事では一応「マメ」に絞って書いてみようと思います 

肉刺なのか…(しつこい(笑))

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マメのできる/できないでわかることは何だろう 

  
マメができるということは、

「バットを振る」という作業の中で 
  
手のひらの特定の箇所に集中して負荷がかかり、皮膚にダメージを与えた結果 
  
ということですよね 
  
一般的には

  • 摩擦力の大小
  • 摩擦がかかる頻度(主にスイングの回数)の多寡
によってマメの程度は変わって来ると思うのですが 

マメのできやすさ、つまり手の皮膚に蓄積されるダメージとの関係性としては

一般的にこんなマトリックスが組めると思います 
  

頻度 多 
頻度 少 
摩擦力 大 
 
 
摩擦力 小 
 
 

①に関しては言うまでもなくマメはできやすいでしょうね 

に関しては言うまでもなくマメはできにくいでしょう 

②③に関しては摩擦力や頻度の程度問題になるのかな、と考えています。

今回のもともとのお話を最大限好意的に解釈しようとすると
(当事者の皆様にはこの件だけではなくいろんなご苦労があると思うので心中お察ししますが、記事として書くにあたりなるべく好意的に解釈しようとしてみました。)

手にマメができることを『良い』指標として『何か』を評価しようとしている 

ということが読み取れます 

はマメはあまり期待できないので、

①②③でマメができることが『良い』指標とするのであれば

「何を評価しようとしているのか?」

をちょいと考えてみました。


  • ①の場合
    • しっかりグリップを握るand/or速いスイングたくさん練習をしている 
    • 素振りよりも摩擦力が大きくなりやすい※実打の練習を多く取り入れているかもしれない 
  • ②の場合
    • しっかりグリップを握るand/or速いスイングで練習をしている 
    • 素振りよりも摩擦力が大きくなりやすい※実打の練習を多く取り入れているかもしれない
  • ③の場合
    • しっかりグリップは握らずand/or速くないスイングかもしれないが、たくさん練習をしている 
  • ①~③共通(もしくは①③のみ)に言えること
    • 数を振る = 自発的に練習に励んでいる
 ※ボールとの衝突が発生する分必然的に摩擦力が大きくなる、もしくは、加わる時間が増えると解釈


ということで、

  • 真剣さ」(しっかりと握る / しっかりと全力で振り切る)
  • 「取り組んだ回数
  • 「自発性」
でなど 

「手のマメ = 努力のバロメーター」

として評価されようとしているのでしょう。

たしかに

マメができた選手の努力 

を評価することは悪いことではないと思います 

ですが 

マメができなかった選手=努力していない 

ということにはならないと思います 

なぜなら 

の場合、真剣に多くの回数を振ってもマメができないことがある 

からです。

つまり 

真剣さ」と「摩擦力の大きさ」は一致するとは限らない 

ここに大きな落とし穴があります。

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バッティング練習における「真剣さ」とは? 


では、バッティング練習における 

真剣さ 

とは何か?

打てるようになるための正しい方法を選択し、検証・修正を加えながら実行すること 

ことだと思います 

なぜなら、バッティング練習の目的

試合でホームランやヒットを打てるようになるため 



だからです。 

決して 

手に与える摩擦力を大きくする 

ことは当然、目的でもありませんし、

 バットを握る力に無駄がありすぎて打てるようになるための努力にならない 

可能性が非常に高いからです 

(この辺りは真面目に書くと一本分書けてしまうのでまたの機会にいたしますが)

言い換えると 、

「試合で打てる選手」


打てるための正しい方法を選択している選手」

であり、その中には

無駄な力を入れずにバットを握って打てている 

選手がいる可能性があり、

どれだけ数多くスイングしてもマメができない 

ことが起こりうるわけです。

ここで冒頭の文章に戻って改めて考えてみますが

手にマメができていない選手は試合には出さない 

ことは、果たして適切な方針と言えるのでしょうか?

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評価すべきは打ちやすい状態での「打球 


「努力」というものに対してバロメーターを設けたいという気持ちもよくわかります。アテクシも指導者の端くれですからね。

とはいえ「手のマメ」をその指標にしてしまうと

  • 努力しても評価されない選手
  • 努力しているはずなのに成果につながっているかどうかがわからず苦しい思いをする選手
が生まれてしまうこともまた確かだと思うんですよ。

あくまで目的は

試合でホームランやヒットを打てるようになる 

こと。

それを踏まえて正しい努力をしているかどうかを評価する指標はないもんでしょうか。

…あるんですよねぇ。

宮川理論では

「正しいスイングをすれば良い打球が飛ぶ」

ということで

「打球」

をその指標としています。

正しい努力をすれば良い打球が飛ぶし、

怠ければ良い打球は飛ばなくなります。

「じゃぁどういう状況での打球を評価対象にすればいいの?」

というお話になるかと思いますが、

試合や実戦形式の練習で評価をしようとすると

スイングの質以外の部分が「ノイズ」として影響を与えやすくなります。
(メンタルの状況もしかり、また、チームがその場で選択する作戦もしかり )

シンプルにスイングの質に注目するのであればこのような「ノイズ」を限りなく省いてあげて評価するのが一番でしょうね。

この詳細もまた別途書きたいと思いまうが、


  • 正面からのソフトトス
  • ティースタンド
を使って良い打球を飛ばすことができるか? 

が一番の評価指標になると思います。

真ん中や高めだけでなく、9コースを対象にして、各コース一発勝負で振ってもらえば、

「多様なコースの対応を練習している」

こと評価できますし、

ソフトトスで少しトスのタイミングをずらしてあげれば 

緩急の対応も頭に入れて練習しているか 

を評価することができます。

いやいや実戦のことも考えたらもっと「ノイズ」対策しないと 

という追加意見も出てくるとは思いますが、

少なくとも手のマメを評価指標にするよりは 良いでしょうし、

せっかくの努力が無駄になるようなケースよりは実戦にもつながっていくのではないでしょうか。

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良いバッターは手にマメができない? 


今回の記事を執筆するにあたりリサーチをしていると、

こういう通説も世の中にははびこっているようです。

僕自身も目指すところではあるのですが 

残念ながら数字ベースで証明するだけでの材料は集めることができませんでした 

  • 良いバッターは無駄な力みがなく、マメができるだけの摩擦が発生していない 
以外にも

  • 実はマメはあったけれど、さらに摩擦が加わってタコになってしまった
    → なので「マメはない」と言える(笑)
などの論調もあったので、今後の研究課題としていきたいですね。

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どうしてもできないのにマメを栽培(笑)しなければいけない場合のライフハック(笑)

今回テーマをいただいたSNS友さんのお子さんの場合は

「スイングに力みや無駄がないせいか振っても振ってもマメができない」

ところへ今回のような指令がチームから下ったとのことだったので

こういうアイテムを使ってマメを促成栽培されたそうです。


「サリチル酸」は角質を柔らかくする効果があるのですが、角質がさほどひどくない手にこの手のパッドを貼るとまるで素振りでマメができたような感じに仕上がる(笑)そうです。

ちなみに本件、アテクシ個人的に心配だったのでこういうやり方を提案しようとしていました(笑)

求められているマメの程度がよくわからんかったということもありますが、さすがにゾンビメイク級を紹介することもなかったなぁと今になって赤面です(笑)

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おわりに&次回予告

さて、今回「手のマメ」を掘り下げてみたところで

  • グリップ
  • スイングの評価方法
など派生して書いた方がよさそうなテーマも出てきました。

一方で昨年の春先からの宿題になっている
  • 声だし
もそろそろ上梓せねばならんと思っているので、

週末の脳内編集会議でテーマを決めたいと思います!


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