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2017年6月28日水曜日

公認指導員スキルアップ講習会レポート~野々村直通先生に学ぶ(前編)

はいどーも!BSH 宮川理論横浜港南支部 Home Run Lab、ラボ長でございます!!

はるばる来たぜ八王子~

先日、Facebook HP でも告知させていただきました、

BSH 宮川理論公認指導員スキルアップ講習会

に参加して参りました!

宮川先生にお会いするのもほぼ1年ぶり!

打撃指導の魔術師こと池田代表にお会いするのもほぼ1年ぶり!

そして、そして、今回はラボ長がかねてからお会いしたかった方の講演会が開催されたのでございます!!


■ そのお方とは…

このお方です!!!

そう、やくざ監督こと。。。
元・島根県開星高等学校美術教諭であり、言わずと知れた野球部監督でもある

野々村直通先生

です!!!

(ラボ長の直の先生ではありませんが、キャリアを鑑みてあえて「先生」と書かせていただければと思います。)

ラボ長、件の

「21世紀枠に負けたのは末代までの恥。切腹して死にたい」

発言以来、実は野々村先生は個人的には好きな監督さんなんです。

この本も拝読させていただきました。
こういう風に書くと

「え、ラボ長って、意外に体罰容認派なの?」

とかイキナリ言われそうですが、そういうことを申し上げているわけではなく。

恥ずかしながら、中国地方の高校野球界にはあまり明るくなく、

野々村先生のお名前は件の「末代までの恥」発言で初めて知ったのですが、

ずいぶんと

「人間臭さ」

を感じられる監督・先生だなと思っていました。

そりゃもちろん

「相手に対して失礼のないように試合後の談話でも振る舞うのが大人の対応」

だとは理解していますし、

和装や美術教諭というギャップ萌え(失礼)から先生のキャラクター自体が好きだという側面もありますが、

みなさんが学生時代にもいらっしゃいませんでしたかね?こういう先生。

「勝ちに全力を注いできたので試合後は悔しすぎて仕方がなかった」

こういう自分の気持ちに正直なところが垣間見える先生ってなんとなく信頼できたんですよ。

そしてこれまた意外と思われるかもしれませんが、ラボ長自身が無類の負けず嫌いであることも理由かな、と思います(笑)


■ すっかり体罰問題のヒール扱いを受けているそうなのですが…

昨今教育界、スポーツ界を騒がす体罰問題。

野々村先生もマスメディアで体罰については容認されていることもあり、

他の体罰反対派の教育評論家とは対立の構図でキャスティングされ

すっかり

体罰推進論者

として扱われている部分があるかと思います。

でもですね、著作物もそうですし、改めてお話を聞いてみると字面からのイメージとは

ちょっと違うように感じるんですよ。

この野々村先生の講演前の宮川先生の講演でも

野球用語は曖昧なものが多すぎる

なんてお話を切り口に非常に深いお話がなされたのですが、

野々村先生の場合も

・一連の番組で使われる体罰に関わる用語の定義が曖昧

なところから始まって、

・発言の捉えられ方が単方向からに限られている

・思い込み、誇張などで、発言の重みや背景が消されてしまう

などでイメージが大きく損なわれている部分があるのかな、と感じました。


■ お話を聞いて改めて思うのですが

やっぱり、人間の思考や発言は慎重に受けとる必要があると思うんです。

体罰容認 = 暴力推進

ではないことは野々村先生のお話を聞くにつれて伝わってきます。

マスメディアは

「万人に対して浸透しやすい内容をよりクローズアップして」

報道する側面があると思いますが

野々村先生の発言の背景にあるものは

視聴者が意図的に情報を集めようとしないとなかなか見えづらいものがあります。

制約が多いテレビ・新聞などの情報だけでは難しいかもしれません。

著作物や講演のように、

野々村先生側の発信に目や耳を傾けないと一生伝わらない可能性が高いと思います。

この日の講演でも野々村先生は

「万人に対して当たり障りのないものなどない」

という事からお話を始められたのですが、

体罰容認という事ひとつとっても

「暴力という手段に訴える生徒がいる環境」

で教師生活を全うされてきた野々村先生にとって、

「少なくとも身の回りで、同じような環境で、体罰なしで教育を成立させた」

事例にはついぞ出会うことが出来なかった、

また、

「ご自分が最大限努力されたのだけど叶わなかった」

という事実がその背景にあるんだと思います。

そんな中で

「なんでもかんでも叩いて教育すればいいのか」

というと、その点に対してもきちんと

「No」

という意見を持論とともに確立されているんですね。

その反面、一律で

「体罰」「パワハラ」「セクハラ」を疑われかねない行為を

お上が禁止し始めているので、

「逆にどんどん教育の現場が苦しくなっている」

というお話をされていました。


■ とはいえいろんな人に主張はあるわけで

「でも、結局手を上げるんでしょ?暴力じゃないか」

「そんな事で困っていても結局はお前らの自業自得じゃないか」

という意見も出てくると思います。

それもまた致し方ないと思います。

その人がお持ちの体験によって

「どんな理由があっても暴力だけは絶対に許せん!」

という方もいらっしゃるでしょう。

でも、そういう方々に対しても

「主張の背景も含めて堂々と意見を交わしてみましょうよ」

という事はおっしゃられていました。

言い換えると、その場に立ってくれないことに不満を感じていらっしゃった感はあります。

各々のもともとの主張である

「体罰はなくてはならない」

「体罰を含め絶対に暴力はあってはならない」

はなかなか変わることはないと思いますが、

「物事を一方向から見るのではない、本質を見極めることのできる目を養う」

ことはできるのではないかとラボ長も思うのです。

もちろん、人の命を奪うまでの暴力、それに近い暴力はこの範疇を超えていると思います。

被害者や被害者に近しい立場になるとその場に出て冷静にお話することはかなりの苦痛を強いるので意見を交わすことなど到底できないと思います。

ですが、そのように被害者の方に消し去ることのできない精神的な苦痛を与えた場合、

それは体罰ではなくただの暴力なのだ

ともおっしゃられていました。


■ 正直なところ、ラボ長も根本的には体罰は使いたくない・使ってほしくない人です

なぜなら過去に体罰といってもいい罰を受けたことがあるからなのですが、

正直なところ

「あの罰を受けたからこそ今のラボ長がある」

というよりは

「あの罰を下す前に、なぜ自分の非を説明してくれなかったのか」

という気持ちの方が強いです。

ですが、野々村先生のお話の中で

「生徒をしっかりと見つめて手を上げるべきなのかどうか、愛情をもったうえで見極める事が大事」

「見極めたうえで(手を上げるだけではなく)触れ合うことで生徒がより成長できるのかどうか」

「体罰は最後の手段。また、暴力とは根本的に違う。」

という内容を聞くと、

「もしかして同じようなケースで相手が野々村先生だったなら、あの罰は下されなかったんじゃないか」

とも思えてきました。

体罰反対論者に対して物申されるだけでなく、

安易に体罰を肯定する側に対してもちゃんと釘を刺している。

実際に野々村先生の生徒さんだった方、同僚だった方の印象・意見を聞くともちろん十人十色の反応が返ってくるとは思うのですが、

少なくとも、ラボ長にとっては過去の経験をいい方向で洗い出すとともに、

日常体験することができない貴重なお話をたくさん聞かせていただけた講演でした。


■ とはいえ、ラボ長は教員でもなければチーム指導者でもありません

改めてここで語るまでもないかもしれませんが、

ラボ長は

「お金を頂戴して技術を教える」

立場です。

教員でもなければ特定のチームの監督・コーチを務めているわけではありません。

なので、野々村先生が出会ったような

「暴力という手段に訴えてくる生徒がいる環境」

に身を置いたことはありません。

なので、野々村先生が仰るようなレベルで体罰について、

まず語れるレベルにすらないです。

偉そうに書いていて申し訳ないのですが、まず、これが現実です。


■ では、野々村先生の教えをどこで生かすのか?

ですが、今回これだけの素晴らしい知識を得ることができたわけです。

得た知識は生かさなくては意味がない。

活かすためには日常の心がけ、行動のレベルにまで落とし込んであげる必要があります。

まだまだ貴重なお話を伺っているので後編でも知識の落とし込みは行うのですが、

少なくともこの前編部分では

「仮に短い時間であっても、

 生徒さんを多角的に、

 また愛情(=思いやり) をもって見守り

 生徒さんのバッティングや人となりの

 本質を見極めるレベルを上げる

ことなのかな、と思います。

勿論体罰はおろか、口舌の刃で人を斬ることも許されません。

そして、その生徒さんそれぞれに最大の効果が表れる指導ができるように引き続き修練することが大事、と思います。

もちろんこれらのことは今までも気を付けて来たことなのですが、

そのためにどう人間として振る舞うか、大きなヒントをいただくことができました。

より詳しい点も含めて、次回「後編」に続きます!!!


■ 本日もお読みいただき、ありがとうございました!!
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また、どのくらいの投資でどの程度の効果が得られるか、は


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お読みいただき、ありがとうございました!!